おもてなしを、言葉の壁の向こう側へ。
外国語の口コミに、自分たちの言葉で返す。
その積み重ねが、次のお客様との出会いをつくります。
何語かも分からない。翻訳にかけても、何に困っていたのかが掴めない。書き出しが決まらない。今日は忙しい。
気づけば、1ヶ月分が溜まっている。
よくあることだと思います。
返信を後回しにしても、今日は何も起きません。
一つは、書いてくれたご本人のためです。
時間をかけて言葉を選んで書いた人に、返事が返ってくる。それだけで「書いてよかった」と思ってもらえます。遠くから来られたお客様なら、なおさらです。旅先の宿から自分の言葉に返事が来る経験は、そう多くありません。
もう一つは、これから来るお客様のためです。
写真は選べます。説明文は自分で書けます。でも「この宿で大丈夫だろうか」に答えられるのは、口コミ欄に並んでいる返信だけです。口コミ本文は、お客様が書くものだからです。
返信は、接客の後片付けではありません。
書いてくれた方へのお礼であり、同時に、次のお客様が宿を選ぶときの判断材料です。
お客様は、低い評価にお店がどう応えているかを見ています。
不満の声に、改善や謝罪をきちんと返している。それを読んで来店意欲が高まるお客様は45%います。
ところが、低い評価に返信しているお店は3軒に1軒だけです。
ほとんどの宿が、ここを空けたままにしています。
BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2026」/ReplyOnTheFly「2026 Google Review Response Benchmark」(ネガティブな口コミの68%が返信されないまま、全体の返信率54%、平均返信時間2.7日)
海外のお客様については、もう一つ見落としがあります。
Googleマップは、見ている人の言語の口コミを先に出します。日本語で開いたときと英語で開いたときでは、並んでいる口コミが入れ替わります。
日本語の口コミにどれだけ丁寧に返していても、
海外のお客様の画面には、その一行も出てきません。
同一の施設ページを日本語表示と英語表示で開いて確認(2026年8月・検証)
返していない、だけではありません。返し方にも落とし穴があります。
返信の書き出しは、全部違いますか。
溜まった分をまとめて片付けようとすると、同じ文面を貼ることになります。悪気なく、そうなります。
定型的な返信をしている宿は、
返信のない宿よりも敬遠されます。
返信がないのは「忙しいのだろう」で済みます。名前だけ差し替えた同じ文面は、「この宿は客を個別に見ていない」という証拠として残り続けます。
ある観光地の宿を何軒か見てみると、口コミが数百件あっても返信が一件もない宿がありました。返している宿でも、宛名と「ホテル/旅館」の一語以外はまったく同じ文面が並んでいました。
BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2026」米国成人1,002人。返信なし42%、定型的な返信50%。良い口コミにだけ・悪い口コミにだけ返す選択的な返信もそれぞれ47%
届いた口コミを取り込む(Googleビジネスプロフィール連携・1日2回の自動取得)
施設に登録した事実にもとづく返信案が用意される
送る前に3つの検査(前と同じ文面/約束の有無/個人情報)
承認したものだけが投稿され、記録に残る
48時間以上お返事できていない口コミがあれば、画面でお知らせします。
月に数件なら、それで足ります。違いが出るのは件数が増えたときです。
生成AIは、その宿が過去にどんな返信をしたかを覚えていません。気づかないうちに似た文面が並びます。お客様が見るのは1件の返信ではなく、口コミ欄に並んだ返信の全体です。
Laudaは過去の返信と照合して、似ていれば送る前に止めます。